第一話　雨の中で… 　本作品の最初の話です。第一話に関しては初めて書き始めた頃からそれこそ数え切れないほど書き直して内容がほぼ固まっていましたので、今回に関してもそれほど苦労はしませんでした。 　実はそれより苦労したのが「プロローグ」で、こちらも書き始めた頃から数え切れないほど書き直してはいるのですが、書くたびに全然内容が違ったりするのです。これは一番最初の作品紹介でも言っている他の三作品との連携を考えてしまうためです。 　今回も結構苦心してこのような形で幕を開けることにしましたが、この作品のエンディングを知っている者としては、１年もしたら後悔してしまう出来かもしれません。 　本当はこの「プロローグ」の前に四作品すべてに共通する「真のプロローグ」というものがありまして、そこに登場する人物がもう一度登場した時にすべての物語が終わるという構成だったりするのですが、今回の公開分ではこの人物なしで本作品だけのエンディングを迎えられるようにする予定でいます。 　あと、この世界を特徴づけている魔法の扱いについても少し考えてます。個人的にはコンピュータＲＰＧでありがちな魔法の連発というのは魔法の値打ちを下げるものだと思ってますので、魔法は「強力になるに従ってリスクが大きくなるもの」という位置付けにしてます。要するに強力な魔法ほど無防備状態の詠唱時間が延びるという設定ですね。 　そのため、魔道士を含む一行の基本的な戦い方は「まず魔道士が呪文の詠唱に入り、それをガードが最後まで守り抜く」というパターンになるだろうと思っています。

第二話　出会い 　はい、第二話です。メインキャラ３人追加です〜(笑)。 　実は第一話の３人より今回の３人の方が設定上は先に生まれたのですけどね…。 　さて、この話に関してですが、裏話的なものはあまりないです。強いて言うならば本当はもう少し先のシーンまでが第二話の予定だったのですが、前半部分が予想以上に大きく膨らんでしまった結果、後半部分を少しカットしなくてはならなかったということでしょうか。 　もちろんカットされた部分は第三話に回されることになりますので、当然のように第三話の後半部分も第四話へ押し出されてしまいます(泣)。 　ま、簡単に言うと各話の切れ目が次々と変更になってしまったということですね。読まれる方にとってはあまり関係のない話なんですけど、現在これによる影響で第１章の構成を再検討中だったりします(汗)。 　あと、これは本当に裏話ですが、こっそり第２章と外伝の作成も始めました。第２章はこの章が終わるまで公開する予定はありませんが、外伝の方は近日中に第一話を公開する予定です。実は今回公開する予定の外伝は本作品の第一話にしようとも考えたことのある話です。 　ちなみに第１章の状況ですが、現在は第五話の作成中で第四話は推敲作業に入っています。別に出し惜しみをしているわけではなく、それくらい先まで書いてみないと、現在公開しようとする話に問題がないか分からないためです。

第三話　四大魔法使い 　第三話はメインキャラ６人の詳細説明のような話です。 昔に書いていたオリジナルにはこんなに細かな設定は書いてなかったのですが、そのまま進めていくと後半（第１章ラストかな？）で設定に無理が出そうだったので、改めて各キャラの設定をきちんと文章に起こしてみました。 　第三話はこの設定説明が増えたのできちんとした一話分の長さになっていますが、実はこの部分ってオリジナルでは１０行くらいしかなかったりするんですよ(汗)。 　あ、ちょうどこの第三話の制作裏話くらいの長さかもしれない(笑)。 　この詳細設定をちゃんと確定させた影響でオリジナルからいくつか書き直さないといけない部分が出てしまうのですが、それはまぁ仕方のないことでしょうね。

第四話　語られし過去 　やっと裏話が本編に追いつきました(笑)。この話も第三話同様、オリジナルでは非常に短く書かれていた部分です。 　ムーンたち一行にエイドリアンたちが参加する過程があまりにもいい加減だった(汗)のでいろいろ追加した（別に無理矢理理由をつけたのではなく、その過程を詳細に書いただけですけど）のですが、これでもイマイチかなぁ〜と思ってます。 　しかもそのせいで、これまで設定でしか存在してなかった魔道大戦の話を書くことにもなってしまいました(泣)。この話はオリジナルでは存在せず、今回、完全な書き下ろしとなります。そのことは第五話のところでまた書きましょうか。 　まぁ、それを言えば第四話の後半もほとんど新規ですけどね…。 　それにしても第一章は予想以上に長い話になりそうな気がしてきました。最初は十数話くらいで終わるかと思っていたのですが、実は第四話になってもまだプロローグを書いているような感じなんですよ(爆)。 　オリジナルではこの辺りが実に簡単に書かれているので、どんどん加筆をしてしまうせいなのですが…。で、第五話の公開にはちょっと時間のかかる可能性があります。先ほども書きましたが、第五話は完全な新規書き下ろしとなってしまいますので…。 　設定資料（これまた結構適当だったりして…）だけから文章を起こさないといけませんからねぇ(泣)。

第五話　失われたもの 　やはりいつもより少し公開が遅れました。丸々１話を新規に書き下ろすのは今回が初めてなので、ちょっと時間がかかってしまったのです。これまでの話は多かれ少なかれベースの文章があったので、ある部分は昔の文章をそのまま使用していました。これが結構楽だったんですけどね…。 　まぁ、完全に新規の場合、文章を書くのに既存部分との調整をしなくて済むのは利点かもしれませんが。 　さて、今回の話は後に「魔道大戦」と呼ばれる出来事についてです。第四話の裏話でも書いていましたが、これまでは設定だけが存在していたというお話でした。年表上では１年以上続いた戦乱なのですが、当然のようにこんな短い話ですべてを収めるのは不可能です。今回書いたのはその始まりと終盤の一部だけというところでしょうか。 　個人的には外伝のいいネタが見つかったと喜んでいたりしますので、もしかしたらそのうちに間の部分を外伝として書くことになるかもしれませんね。 　その前に今同時に連載している外伝１を先に終わらせないといけませんけど(汗)。実はこれも終わらせ方でちょっと悩んでいたりするのですよ…。何事でもそうですが、始めるのは簡単でも終わらせるのって結構難しいですね。

第六話　それぞれの旅立ち 　いよいよ本編に突入…かもしれません。今回も前回に続いて少し公開が遅れてしまいました。理由は今後の展開を大きく変更したからです。 　オリジナルではこのままラストまで一直線というストーリー展開だったので、今回の話に出てきたようなパーティーを二つに分けてどうこうするというようなことはありませんでした。 　それをわざわざこのような展開に変更したのは、こうしないと出てこれないキャラクターがいるためです。第一章だけで完結する話なら不要なのですが、第二章以降で登場する重要なキャラクターもそこに入っているため、どうしても出しておきたくなったのです。 　そんな訳で今後は本来なら一本道だったストーリーを再構成して話を進めていくことになるだろうと思っています。 　さて、ぼちぼちと連載を続けている本作品ですが、おそらく2002年の更新はこれで最後になると思います。 　順当に行けば次は外伝１の第四話なのですが、実のところ影も形もなかったりしますので(汗)。なので、それが最終話になるのかすら分かってません(笑)。展開自体は決まってますが一話に収められるかどうかがまったく読めてないのですよ。あはは。

第七話　新たなる敵 　外伝作成を優先したために何と半年ぶりの更新となってしまいました。しかも外伝完結後からも３ヶ月くらいたっていたりするのですが…(汗)。 　別にサボっていたわけでもなく、ちょっといろいろ考えていたらこんなに時間が過ぎてしまっていたのです。 　前回の第六話から本編と言える部分に入ったのですが、これからムーン一行は二手に分かれて行動することになります。実はこういう展開はオリジナルにはなかったりします。ちょっと大魔法使いの称号取得ともうひとつのイベントである魔剣の話（第六話で簡単に話していましたが）を入れたかったためです。 　こうしてまたしても回り道してしまうことになりそうです。回り道と言うかオリジナルがあまりにも淡白に書かれているので、どうしても修正したくなるというのが正しいのですけどね。さて、次は何ヶ月後に更新できるでしょうか…そんなに遅くならないようにしたいんですけどねぇ。