心の旅


1991年にアメリカで公開された映画です。時期的にちょうど映画館へ行かなくなった頃でしたので、これを見たのもTVでの放送が最初でした。

私、実はハリソン・フォードが結構好きでして、この作品は彼が出演している映画の中でも特に好きだったりします。でも、スターウォーズやインディ・ジョーンズなんかは結構TVでやってくれるのに、この作品はなかなかやってくれないんですよねぇ。

粗筋は次のような感じです。
ハリソン・フォード演じるヘンリーはニューヨークで常に裁判で勝利していた優秀な弁護士であった。ただ、勝利することだけに執着しており、人間的な優しさなどを完全に失っていました。
ある日、近くのコンビニへ買い物に行った時、偶然その店に押し入った強盗に頭部を撃たれてしまう。何とか一命は取りとめたが、彼はそれまでの記憶を一切失ってしまった。

退院後、家族と共にリハビリを続け、徐々に職場にも復帰していくのだが、そこで今まで自分がやってきたことを知ってしまう。そこには相手側の証拠をもみ消し無実の人間に罪を着せてまで裁判に勝つことだけを考えていた自分がいた。
彼はそれまでの罪を償うために自分が有罪とした人々を弁護するために立ち上がった。

とまぁ、基本的には裁判ものの映画なのですが、私にはその部分より家族との関係が修復されていく部分が記憶に残ってますね。
記憶を失う前は裁判に勝つことが生きることの最優先の目標であり、家族のことはまったく気づかっていなかったのです。それが記憶を失い、家族と共にリハビリをしていく過程で家族の大切さを思い出し、自分の一人娘に自分が父親として何をしてやればいいのかに気づいていくわけです。

もちろん裁判で逆転判決へ持ち込むまでの過程もおもしいのですが、私にとってはやはりこちらの崩壊しかけていた家族の絆が修復されていく過程が実に良かったように思います。最後のシーンで娘を迎えに来るハリソン・フォードの顔が本当に父親って感じでよかったかなぁ〜と。

言ってしまえばベタベタな人間ドラマとも言えなくはないのですが、ハリソン・フォードって意外とこういう役をやってないようなイメージがありまして、初めて見たときは結構新鮮に感じたのを記憶しています。

個人的にはハリソン・フォード主演の作品としては異色な部類に入るものかなと思っていますので、余計に記憶に残っているのかもしれません。
なかなかTVで放映してくれない上に近所のビデオレンタル屋には見当たらず、DVDも売っているのを見たことがない困った作品だったりします(笑)。
以前、TV放映された時に録画したはずなのですが、そのテープは現在行方不明です。ちょっと本気で部屋の掃除をしないと出てこない可能性が高いですね(汗)。


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