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最終話 アークマスター
ここはウクリと呼ばれる村のはずれにある岩場。今ここで二人の剣士が対峙していた。一人は細身で黄金色の髪をもつ男、レオンハルト・バークスティーン。もう一人は大柄で筋肉質な男、カイゼル・フォルディ。だが、周囲にいる者の目にとまったのは彼らの容姿ではなく、彼らが持っている剣そのものであった。それらはともに激しい光を放っていたのだ。そう、二人が持つ剣は魔剣であり、激しい光はその能力が最大限に発揮されようとしていることを示しているに他ならない。長いサートゥリアの歴史の中でも滅多に見ることができない魔剣同士の戦いが今始まろうとしていた。
特にレオンハルトが持つ魔剣アークは、１００年以上歴史の表舞台から姿を消していた伝説とまで言われる魔剣で、どのような能力を持っているのかを知る者は誰もいなかったのだ。
レオンハルトの背後には傷ついて地面に横たわっている二人の少年と一人の女性がいた。いずれもレオンハルトにとって親しい人物で、彼女たちの姿を見た瞬間にレオンハルトは怒りに我を忘れ、それに呼応するかのように魔剣アークの力が発現したのである。その能力は甲冑に身を包んだ騎士二人をあっという間に切り裂いてしまうほどであった。
だが、レオンハルトと対峙しているカイゼルはその瞬間を見ていないので、アークがどのような力を隠し持っているのかまではまったく予測できなかった。ただ間違いないことは、現時点においてうかつに近づくのは得策ではないということであった。
「レオンハルト…お前は本当に魔剣の力を解放したというのか？」
カイゼルは時間稼ぎも兼ねてレオンハルトに問いかけてみた。だが、レオンハルトからの回答はない。正確には回答する気がないのではなく、回答できない状態になっていたのだ。
レオンハルトを支配した怒りの感情は魔剣へ伝わり、魔剣の能力が発動した。そしてその力はレオンハルトを一種のトランス状態に陥れた。すでに彼には人としての感情はほとんど残っておらず、ただ目の前にいる敵を倒すだけの殺人マシンと化していた。
所有者の意識すらコントロールしてしまう…それはこの魔剣アークが持つ恐るべき能力の一つであった。
「意識コントロール…か。なるほど、とんでもない代物だな、こいつは。」
感情がないということの恐ろしさはカイゼルも十分承知していた。感情が少しでもあるのなら、あらゆる行動に対して多少なりとも抑制がかかるはずなのだ。だが、もし今の感情を持たないレオンハルトが攻撃態勢に移ったら、一切の手加減なしで挑んでくることは明らかであった。
使用する者を完全な殺人マシンとしてしまう魔剣。それは決して人が手にしてはならないものなのかもしれない。
「だが…、」
カイゼルは小さくつぶやいた。使用者が仮に一切の感情を持たない殺人マシンになっていたとしても、帝国軍の騎士二人を一瞬で倒すことなど可能であろうか。カイゼルは確かにレオンハルトより遅れて洞窟から出てきた。だが、その遅れはほんのわずかであり、その短い時間で歴戦の騎士二人を倒せるとは思えなかったのだ。
そう、あの魔剣には意識コントロール以外にも何か隠された能力があるのだ。それが判明するまではうかつに近づくわけにはいかなかった。
しかしカイゼルのその願いは結局かなえられることはなかった。カイゼルより先にレオンハルトが動いたのである。そうなってはカイゼルも迎え撃つしかなかった。だが、魔剣の能力が分からぬゆえに普段よりわずかながら引き気味の構えを取った。
その直後、レオンハルトがカイゼルに飛びかかってくる。しかし例え意識をコントロールされて殺人マシンとなっていたとしても彼の剣技自体が変わるわけではない。カイゼルにとっては十分に見切れる剣筋であった。
「きさまの剣筋はすでに見切っておるわっ！」
剣を繰り出したカイゼルであったが、その瞬間彼は信じられないものを見ることとなる。
魔剣アークの剣先がカイゼルの剣をすり抜けてきたのだ。力一杯剣を振り抜いていたカイゼルにはもはやこれをかわす術がなかった。アークの剣先は美しい円弧を描きながら鎧すらもすり抜けてカイゼルに襲いかかる。
カイゼルは左上腕に軽い痛みを覚えた。どうやらわずかに引き気味に構えたのが幸いしたらしく、アークの剣先は彼の左腕をほんの少しかすめただけであった。
「まさか…刀身が、消える…のか？」
カイゼルは慌てて後ろへ飛び退いた。もしアークの剣先をこちらの剣や鎧で止められないのであれば、アークの射程圏内に入ることは非常に危険であった。
カイゼルはレオンハルトが持つ魔剣に目をやった。その刀身は激しい光を放っており、その光の中に金属の刀身が存在しているのかどうかを確認することは困難だった。
「で、あれば、このようなものを着けていても邪魔なだけ…か。」
そう言うとカイゼルは身に着けていた鎧を外し始めた。鎧が防具としての役目を果たせないならそれは単なる重しに過ぎないのだ。であれば鎧を外して少しでも素早く動けるようにした方が遥かに現状には適していると言えよう。
もともと剣技に優れた竜騎士が鎧で身を守るというような状況は少なく、ゆえに竜騎士の鎧は非常に外しやすく作られていた。なので、いくつかの留め金を外すだけで鎧は彼の身体から離れていく。実際、カイゼルがすべての鎧を外すのにそう時間はかからなかった。
普通の状況ならこの隙を逃す手はないのだが、意識コントロールされているレオンハルトには無理だったようで、カイゼルはまったくの妨害を受けることなくすべての鎧を外すことができた。
そして再び剣を構えたカイゼルであったが、レオンハルトが動かない以上、こちらから動くのは非常に危険であった。
…ジャリ。
どのくらいの時が過ぎたであろうか、レオンハルトがしびれを切らしたかのように足を小さく動かし、そしてそれと同時に剣を振り上げた。
カイゼルにしてみれば剣の届く距離からは大きく離れているため特に何の脅威でもなかったのだが、レオンハルトはその動作を止めない。
やがてレオンハルトは頭上まで上げていた剣を勢いよく振り下ろした。一見何でもないような動作であったが、カイゼルは言い知れぬ予感を覚えてとっさに後ろへ飛び退いた。すると今まで何もなかった空中にアークの剣先が出現し、先ほどまでカイゼルがいた場所を通り過ぎていった。
「…バカな、あの剣にとっては相手との距離など関係ないというのか…。」
思わずカイゼルは毒づいた。あのアークの製作者は大魔法使いル・アーク…大陸の歴史で唯一人空間の制御に成功したと言われている魔道士である。その力をもってすれば刀身の空間的な位置を変えるなど造作もないことなのかもしれない。
だが、カイゼルにとっては剣で受けることもできず、さらに間合いすら変幻自在と言える魔剣である。そんなものを相手にどう戦えと言うのか。
しかしその瞬間、カイゼルに一つの考えが思い浮かんだ。
「こ、こうなったらドラゴンの力で…。」
予想外の出来事によって圧倒的に不利な状況に陥ったカイゼル・フォルディは、この状況を打開すべく広場の外に待たせてあったドラゴンの投入を考えついたのだ。
ドラゴンの力があればレオンハルト共々このような小さな村一つを消し去ることなど造作もないことであったからだ。だが、その考えは突如彼の耳に飛び込んできたある男の声によって永遠に実行されることはなかった。
「やめろ、フォルディ将軍…。小さな村一つを陥落させるのにドラゴンの力を借りたなどと国中のもの笑いの種になりたいのか。」
カイゼルの背後から聞こえてきたその声は、非常に静かな口調ではあったが圧倒的な威圧感を持っていた。
「ま、まさか…、ブレード卿、なぜこのようなところへ…。」
帝国軍の中でブレード卿と呼ばれる人物はただ一人…「帝国の死神」として他国から恐れられている竜騎士、ガルジェ・ブレードである。
戦って生き残った者が一人もいないと言われている帝国最強の騎士…その男が今、目の前に現われたのだ。
「…あれが、アークか。」
「はっ、あの男、レオンハルトがアークの力を解放したものと思われます。」
「ふっ、それは違うぞ。フォルディ将軍。」
「は？それは一体どういう…。」
「あれはアークの真の力ではない…。俺が見たところ、おそらくアークの力が暴走しているだけだろう。」
「暴走…ですか？」
「そうだ。現に所有者であるあの男はトランス状態になっているではないか。あんな状態でまともな剣技が使えるはずもなかろう。」
「それは確かにそうですが…。」
「卿の言いたいことは分かっている。暴走しているアークが危険な存在であることは確かだ。」
そう言ってガルジェは剣を抜く。彼にしてもアークに剣が通じるとは思ってはいなかった。だが、彼の判断通りアークが真の力を発揮していないのであれば、戦いようはあると考えていたのだ。
現時点で彼が認識しているアークの能力は、刀身の実体をこの空間から消してしまうことである。しかも消すだけではなく、剣先だけを離れた場所に出現させることも可能なのだ。しかしながら、その出現場所は刀身の延長線上にしかなく、手に持っている柄の向きさえ正確に把握できれば回避することは不可能ではなかった。無論、遠く離れた場所にいる相手が持っている剣の柄の部分を正確に把握するのは常人にとっては極めて困難なことであり、しかも、柄と剣先の距離が離れれば離れるほど柄の微妙な動きによって剣先の位置が大きく変わってくるのである。
「さて…、問題は剣をかわすことではなく、どうやってこの力を封じるか…だな。」
ガルジェはそうつぶやくと一歩前に足を進めた。トランス状態のレオンハルトはそれに素早く反応して剣を振る。ガルジェはレオンハルトの手元にある柄の状態を正確に把握し、右方向への回避運動をとった。ガルジェとしてはレオンハルトが振り下ろした剣をもう一度上げて振り下ろすまでの間に彼の至近距離まで迫るつもりだったのだが、レオンハルトの動作は彼の予測を超えていた。
レオンハルトは剣を振り下ろしている最中に手首をひねったのである。急激に向きを変えてガルジェに襲いかかるアークの剣先。ガルジェはとっさに前進を止め、軽く後ろへ反り返った。本当なら後退したかったのであるが、アークの剣先の速度はそれを許さないほど速かったのだ。剣先がガルジェの鎧の上をかすめていった。
「…あのトランス状態の中で、剣の向きを変えるとは。…つっ、」
突如、ガルジェは胸に痛みを覚えた。どうやらアークの剣先はガルジェの鎧を通り抜け、彼の身体まで届いていたのだ。
「くっ…、やはり避けきれなかったか。だが、痛みがあるということはそれほど深い傷ではないな…。」
確かにトランス状態となっていたが、剣技に関してはまさにレオンハルトのそれであった。恐ろしい魔剣だと舌打ちしながらガルジェは次の手を考え始めていた。アークがそこまで使用者を制御することができるのか、またはレオンハルトの意識がどこかに残っているのかは分からないが、とにかく現状においてはっきりしているのは、アークの能力を発揮させているのがレオンハルトの怒りの感情であると言うことである。その感情がこちらを向いている限りアークは永遠に自分の命を狙い続けることになるだろう。
カイゼルに支援を要請することも考えたが、ガルジェは小さく首を振ってその考えを捨てた。カイゼルはすでに鎧を失い負傷もしている。その状態でアーク相手の支援など行なえるはずもない。場合によっては命を落とすことさえ考えられるのだ。
また、考えを捨てさせたもう一つの理由が竜騎士としてのプライドのためであった。最強とも称される竜騎士が一人の男を倒すために二人がかりで挑むなどガルジェには到底考えられないことであったのだ。例えそのプライドによって命を落とす時が来るとしても、それを捨てると言う考えをガルジェが持つことはないだろう。
あまり時間をかけると相手に余裕を与えてしまう。それに先ほど受けた傷、まだ致命傷ではないが徐々に自分の体力を奪っていくことになるのは間違いなさそうであった。そしてガルジェはこの短い時間で一つの手段を導き出した。
ガルジェは両手で構えていた剣を右手だけで持ち、左手を軽く握り締めた。それと同時に小さな声でつぶやき始める。すると間もなく左のこぶしの中が激しく輝き始めた。
そう、ガルジェは大陸でも数少ない魔法戦士だったのだ。剣技のみならず魔道にも精通するためには持って生まれた才能とそれを開花させるための厳しい修行が必要であった。この条件を満たした人間はこの大陸の歴史において十人と存在していない。ガルジェが大陸最強と言われるのも当然の結果なのである。
「…はぁっ！」
ガルジェは輝く左手を前に突き出した。瞬間、開かれた左のこぶしの中から輝く光の矢が飛び出す。レオンハルトは瞬間的にそれに対応するような動きを見せたが、その光の矢はレオンハルトへ向かうことはなかった。
光の矢が向かう先にいたのは傷つき倒れているソフィアであった。レオンハルトもそれに気づいてソフィアの方向に向かって駆け出すが、矢の速さに勝つことなど到底不可能であった。そしてその光の矢はソフィアの至近で激しく光って消滅した。
「ソフィアッ！」
それはレオンハルトの意識がアークの制御を離れた瞬間であった。また光の矢はソフィアを傷つけることなく消滅していた。これはガルジェが意図的に狙ったものである。ここでソフィアをさらに傷つけると再びレオンハルトの意識が怒りに支配される可能性があったためである。
結果としてガルジェの予想は的中し、レオンハルトはアークの制御から開放された。アークの輝きは弱まり、刀身が姿を見せていた。
「その命、もらったぁー！」
間髪入れずにガルジェはレオンハルトに向かって飛びかった。再びレオンハルトの意識がアークに支配されてしまう可能性もあったので、ガルジェに与えられたチャンスはまさにこの一瞬のみであった。
「ちぃっ！」
ガルジェに対して完全に背中を向けていたレオンハルトであったが、一瞬で振り返りアークを真横に振り抜く。ガルジェの剣とアークが激しくぶつかり、まばゆい光を放つ。
ガルジェはレオンハルトの予想以上の反応に驚く。そしてその動きに覚えがあることに気づいた。この足の運び、そして剣筋…。剣を合わせたままガルジェはレオンハルトに問い掛ける。
「卿に剣を教えたのは…スレイ、か。」
「…なにっ？ 貴様がなぜ我が師の名を知っている！」
「そうか…。やはりな。」
ガルジェは剣を押し返してレオンハルトとの間合いを取った。
「…卿の名前を聞いておこうか。」
「何？」
「ふっ、私と戦って生還した者、そしてあのスレイの剣を継ぐ者の名前を知っておきたいのでな。」
「…レオンハルト・バークスティーンだ。」
「その名、覚えておくぞ。新たなるアークマスター。カイゼル、引くぞ！」
そう言うとガルジェとカイゼルは背後の森の中へと消えていった。もはやレオンハルトに彼らを追うだけの力は残っておらず、彼らの気配が消えると同時にその場に膝をついた。
ガルジェの言ったアークマスターという言葉…。この瞬間、レオンハルトは正式なアークの所有者となったのだ。大陸最強とも言われるガルジェをもってしても彼からアークを奪うことは不可能だったのである。
大陸の長い歴史の中でも四人しかいないアークの所有者であるアークマスター。これはその一人にレオンハルトが加わった瞬間であった。これから先、レオンハルトが生きている限り、アークは彼と共にいることであろう。
実はそれを認めたガルジェ・ブレード自身もまた未来のアークマスターであるのだが、それが語られるのはまだ先の話である。
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エピローグ
それから七年の月日が流れ、時はサートゥリア暦３７０年…ここはグラナド帝国の帝都にある闘技場。今、ここでは八年ぶりとなる竜騎士の選考会が開催されようとしていた。三人目の竜騎士であるカイゼル・フォルディが誕生してから七年…その間、新たな竜騎士の登用はなかったのである。
三人目のカイゼルに限れば皇帝からの直接指名によって誕生したのだが、竜騎士はその時において最強であることを示すため、このような武闘会を開催して決めることが通例であった。実際、初代竜騎士であるガルジェ・ブレード、二人目のディアス・ヴォーラ共にこの武闘会における優勝者であった。カイゼルが武闘会を免除されたのは、それまでに帝国軍の将軍としての輝かしい実績があったためである。
そして今、闘技場内全体に戦士の呼び出しをする声が響く。一人目の呼び出しが終わり、続いてその対戦者の名前が呼ばれた時、場内は一時騒然となった。
「対戦者…、レ、レオンハルト・バークスティーン！」
その名前を聞いてもっとも驚いた者の一人が闘技場の高い位置に設置されている観覧席にいた。彼の名はガルジェ・ブレード…言うまでもないが最初の竜騎士である。そして思わず立ち尽くしている彼の横には、帝国の皇帝であるル・アークが豪華な飾りをあしらった椅子に腰掛けて小さな笑みを浮かべていた。
「ふっ、今回はおもしろい奴が参加しているようだな…。」
「へ、陛下！」
「何を慌てている、ブレード卿…。」
「奴は危険です！今すぐ奴を捕らえる許可をいただけませんかっ！」
「…ブレード卿、竜騎士に必要なのはその強さだ。過去の経歴がどうであるかなどは竜騎士にとってまったく不要なもの。違うか？」
「そ、それはそうですが…。」
「奴にどんな考えがあるのかは知らんが、あの場所にいる限り、今は新たなる竜騎士の候補の一人に過ぎん。もし優勝するようなことがあれば、その時に奴の処遇を考えれば良いではないか。先日お前が言っていたもう一人のスレイの剣を継ぐ者…そやつにあの男をぶつけるのも面白かろうて…。」
闘技場に立つレオンハルトは腰に下げた鞘から剣を引き抜いた。それは刀身から淡い光を放つ魔剣アークであった。彼はアークを高く掲げ、やがてその剣先を高みにある観覧席へと向けた。
それはガルジェ・ブレードに向けたものなのか、もしくは皇帝ル・アークに向けたものであるのか、それはレオンハルトにしか分からない。
「よ〜く見るがいい、これがお前たちが探し求めた魔剣アークとその主である俺の姿だっ！」
果たして、その声は皇帝ル・アークやガルジェに届いたのであろうか。ル・アークは小さな笑みを浮かべたまま武闘会開始の合図ともなる右手をゆっくりと高く上げる動作をした。それと同時に闘技場は多くの観客の歓声で満たされていく。
そしてこの日は１００年以上に渡って伝説の魔剣として語られていた大陸最強の魔剣「アーク」が初めて民衆の前に姿を現した日としてサートゥリアの歴史に刻まれた。
外伝「甦る魔剣」 完
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