「 WRC 〜 World Rally Championship 〜 」とは

株式会社スパイクから発売されたWRC(世界ラリー選手権)オフィシャルのラリーゲームです。登場するドライバやマシンはほぼ実名。収録されているコースも実際にWRCで使用されているものをモチーフに作られているようです。

システム的には Colin McRae The Rally (CMR) のシリーズと良く似ているので、それらの作品を遊ばれたことのある人にはそれほど違和感なく受け入れられるのではないかと思います。

WRCの2001年シーズンをベースに全14ヶ国が収録されており、それぞれ5つのSS( Special Stage )で構成されています。
グラフィックの美しさはさすがPS2用のゲームと言えるデキで、それぞれの国の違いが非常に良く表現できていると思います。しかもそれが 60fps で本当にスムーズに動くのです。
また CMR シリーズでもお馴染みとなっているマシンダメージなどによって走行に影響が出るというものもちゃんと搭載されています。

ただ、ちょっと残念なのがこのダメージが1つのSSを終わると完全に修理されてしまうということでしょうか。CMR ではダメージがひどすぎると修理が完全にできない状態で次のSSが始まるというのがあったので、マシンを大事にしながら走るという部分がありました。しかし、このWRCではSS1つを乗り切ればマシンが完全に回復するので、結構無茶な走りをしても大丈夫なようになってます。
個人的にはここが非常に残念な点だったりしますが、それを差し引いても良いゲームだとは思いますけどね。

そうそう、あとこれは辛いと思うのが、ナビの遅さでしょうか。コースなんて遊んでいるうちに覚えてしまうと思うので、そんなには問題にならないのでしょうが、初めて走るコースの場合、このナビの遅さは致命的ですね。
クレスト(丘)を飛び越えたらその先がヘアピンコーナーだったなんて、飛んでいる間に言われてもどうしようもありませんよぉ(笑)。もちろんその後は崖から転げ落ちていくことになるのですが(泣)。
このナビに関しては CMR が今のところベストでしょうか。CMR2 ではいくつか遅い部分が見受けられましたからね。

とりあえずまだやり込めていないので、最終的な評価を出すのは少し先になると思いますが、1つか2つほど大会を開いてみればその辺りも見えてくるのではないかと…。